アラフィフいろいろありすぎ

精神の病を抱えて人生の道を彷徨うアラフィフ。中年アラフィフが何をどこまでできるのか

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堂々と不倫されて離婚した、ちょっと昔の話

自分のちょっと情けない、ふがいない話

僕は3度離婚している。今の結婚が4回目で、自分の仕事がなかなか決まらないことなどで不安障害や睡眠障害があるけれど、それはそれとして、今までにない穏やかな時間を過ごしている

昔働いていた職場の女性に「私なんか1回もしたことないのに、もう3回もしているなんて羨ましい」と言われた事があるけれど、とんでもない

よく言われることだけれど、経験してみて思うのは「結婚するのは簡単。でも離婚は精神的にも肉体的にも金銭的にもものすごく大変」ということ

二回目の結婚の時は、そもそも微妙な出会いだった

飼っていた動物の世話を4日間だけ頼んだのが、当時SNSで知り合った女性だった。彼女には同棲している男性がいたし、その時は特に気にもしていなかった

が、後日たまたまタイミングがあって、お茶したときに、彼女は「半同棲している彼が、暴力をふるう」ということを打ち明けてきた

僕はあまり人の事に首を突っ込みたくない気持ちもあったけれど、助けてあげたい、と思った。でも何かできるわけでもない。聞けば彼は今、近くの実家に戻っていてたまに泊まるような半同棲の状態で、今は実家に帰っている、とのことだったので、アドバイスとして「彼をとにかく部屋に入れないようにして、別れるなら別れる、とはっきり告げたほうがいいのでは? あいまいなままにしておくのが一番二人にとってよくないと思う」と伝えた

それから連絡を取り合ううちに、彼女は彼と別れたと伝えてきた。なので僕は、よかったらお付き合いをしないか、という事を直接会って伝え、付き合うことになった

付き合いはじめ、やがて一緒に暮らすようになり、入籍した。その辺の話はありきたりなので触れないでおく

結婚してまもなく3年目という頃のことだった。彼女はSNSで知り合った男と頻繁にやりとりをするようになった。僕と出かけている時でさえ、その相手との連絡をマメにやりとりしてはニヤニヤしているような感じで、僕は「自分と一緒に出掛けている時くらい、そういうことはやめて欲しい」と伝えたが、彼女は「だって連絡きたらすぐ返さないと悪いでしょ」と相手にもしてくれなかった

そうしたなか、本当にたまたまなのだけど、部屋にいるときにふと彼女がメールを送信するところを見てしまった。添付しているのは自分の数年前の下着姿の写真

これには僕もさすがに怒って、どういうつもりなんだ、と問い詰めたけど、彼が昔の自分を見たいというから送ったのだ、と逆切れされてしまった。じゃあなぜ下着姿の写真なのか、というところでそもそも変だと思うのだけど、彼女はふてくされるだけだった。それでも僕は何とか食い下がり、その相手との連絡を(少なくとも自分の前では)やめさせた

ある日、結婚3年目になるのだから、いい加減結婚指輪が欲しい、と彼女に言われた。それは僕も結婚したときからずっと思っていたのだけど、結局伸ばし伸ばしになっていたことだった。そういうところが自分はダメだなあ、と思うのだけど、とにかく3年目というキリのいいところなので、買う事にした

そんな折、彼女はひどい貧血で一時的に入院する。急に倒れたので救急車を呼び病院へ。ひどい貧血で輸血もした

ちょうどその頃、彼女は今度は、初恋? の相手という男と頻繁に連絡を取るようになった。よく聞くと、相手の男性はつい最近、離婚したのだという。後々わかったのだけれど、病床で彼女はずっとその彼と連絡を取り合っていた

そしてクリスマスイブの日にも、彼と会う、と言って夕方から出かけて行き、深夜近くになるまで帰ってこなかった。その頃から、これはもうダメだな、と思うようになっていたけれど、僕は諦めきれずにいた

年末になる頃だったと思うけど、彼女は「離婚して欲しい」と言ってきた。彼と一緒になりたいのだという。情けない僕は、諦めきれずに離婚はしない、と話した

が、それからというもの、寝室(一緒のベッドで寝ていたのだけど)で彼女は眠る時間になると彼と電話をするようになった。時には朝まで。当然一緒のベッドに居られるわけもなく、僕はキッチンのフローリングの上に、ただ厚いコートを着てまるで浮浪者のように転がって寝ていた。そんな高くないアパートで、時々彼女の電話口での笑い声など聞こえてくるのが、苦痛で苦痛で仕方がなかった

彼との会話の中でも、二人で話し合った時でも、彼女はこう言った「私はずっと監禁されているような気持ちだった。精神的暴力を受けているみたいだ。SNSで知り合った人(先述した、下着姿の写真を送っていた男性)とも無理矢理連絡をやめるように言われて苦痛だった」と

はっきり言って、僕は彼女が何を言っているのかよくわからなかった。監禁されている、と思われていたことに相当なショックを受けた。他の男と自由に遊びまわって深夜まで帰ってこないことや、他の男に下着姿の写真を送っていることをとがめるのが「精神的監禁」というのなら、この結婚している現状はいったい何なんだろう、と思った

そして、最初に彼女に出会った頃の事を思い出した。彼女はこう言っていたのだ「彼が暴力をふるう」と。彼の後釜? というのも変だけど、その僕は彼女にこう言われだのだ「監禁されている、精神的暴力を受けている」と。なるほど、と思った。あの当時僕は、半同棲していた「暴力をふるう」彼のことを「なんてひどい男だ」と思っていたけど、今は、彼はきっとそんな人ではなかったのではないか、と思っている。彼女が周囲に対して僕の事を「精神的DVの加害者」と言ったのと、多分根っこは同じなのだ、と

新年1月1日には、彼女は再び彼に会いに行き、翌日まで帰宅することはなかった。なんでも二人で住む新居を探していたらしい

僕もすぐに部屋を探し、仕事が終わってから荷物を少しずつ運び出していく、という生活をつづけた

いろいろ端折ったところがたくさんあるけれど、ざっくり言うとこんな感じで二度目の結婚は終わった

当然だけど慰藉料の請求はした。全額振り込まれた後に、離婚届にサインをして送付した

精神的にボロボロになって、激やせしたし、いろんな事がしばらくの間はトラウマになった

今でははっきりいってどうでもいい話としてこうやって記しているけれど、当時はかなりきつかった。もともと彼女と出会う前に鬱や不安障害、適応障害睡眠障害など発症していたのだけど、結婚生活を送っている間はさほどひどくなかった。でも、この一件で病状はかなり悪化して大変な思いをした

 

でも、そういう事があって平穏に暮らしている今があるので、結果オーライなのだろうな、と思う

その後出会った女性と3度目の結婚をして、それはひどい目にあって自殺直前まで行くのだけど、それはまた別の機会に